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第62回:教授インタビュー記事を読んで5

 (前回の続きです)

 SFCが大規模に実施しているAO入試についてはどう思われますか? という質問に対して、SFCではAO入試が相対的に成功はしているが、もしかしたら一般入試の失敗かもしれない、日本全体としてAO入試が変なかたちで使われてはいけない。と述べられていました。

 AO入試が他の大学では青田買いの手段、つまり大学の方はむしろ学生に「入ってほしい」ので、一般科目がないAO入試を利用して、実質的には選抜せずに合格者を出すという手段で使われていることは事実です。ただ、AO入試導入以前から、一般入試においても名前さえ書けば受かる、なんて大学はあったことから、一概にAO入試が学力を下げている、とは言えませんし、AO入試がなかったら、そもそも「選抜は行わない」とする大学が出てきていたのかもしれません(法的な理由を除いて、大学が選抜を行わなければならない理由がないといけない、ということはないと思います)。 SFCにおいてAO入試は成功している、成績が良い、と言われているのに対して浅野さんは「一般入試の失敗かもしれない」と新しい視点をおっしゃっておられました。SFCは一科目入試(小論文を除いて)ですが、実際慶應の他学部に受かる実力がある人がSFCの合格を手にしているので、他学部と比較しての話ですが、失敗してはいないと思います。ただ、AO入試合格者は学力においては一般入試合格者よりも低い・・・という考えは間違っており、まずB方式に関しては平均評定4.5以上と、学力もある、厳密に言うと、先生がやれと言ったことをしっかりやる人が集まっています。さらにA方式においても、一般入試でも余裕で受かっていた、という人も割と多くいることも事実です。 また学校にもよりますが、4.5の平均評定は頑張れば割とすんなりとれる評定でもあります。特に地方の人はSFC AO入試の存在自体を知らず、受けるチャンスを首都圏の人ばかりにとられているな、という印象もあるので、積極的にチャレンジしてみてください。

 浅野さんがSFCにこられた経緯は?という質問に対しては、金子教授に誘われ、知事を辞めた後のポジションとしては良いかなと思って来られたと答えられていました。

 金子郁容教授は、教育やソーシャルイノベーションをテーマに活動されている教授で、SFCの運営にも積極的に関わっておられる方です。その金子さんに誘われてSFCに来られたということでしたが、やはり「遠い」ということは気にされていたようです。小田急線を使えば、新宿までは40分ほどでつく距離なのですが、駅からもさらにバスで10分程度の位置にあり、さらに都会に暮らしている人にとっては、何もない湘南台(SFCの最寄り駅)は味気ないものなのでしょう。ただ、地元鳥取に住んでいた私から言わせてみれば、湘南台といえど、鳥取で最も栄えていた鳥取市より栄えていますし、あのテレビでよく映る東京に1時間もあれば電車でつくなんて、十分都会です。

 インタビューの最後には受け身でない学生生活を求めるなら、SFCへ着た方がいいが、それ以外なら別に来なくていい、別にどちらが良いというわけではなく、自分がカンファタブルな方を選べとおっしゃっていました。

 このメッセージは略さずに引用させていただきました。自分のリズムで大学を過ごされた浅野さんらしい言葉だと思います。またSFCの特色を上手く語ってくださりました。私は他大学、他学部のことを知らないのでなんとも言えないのですが、確かにSFCは何か新しいこと、面白いこと、変わったことをしていこうという雰囲気がつねに漂っていますし、「サークルに打ち込んで、好きなだけ遊んで、エンジョイキャンパスライフ!」といった普通の大学生が思っていることが、なんだか悪いことのような感覚もあります。

 先日SFC、一般入試の合格発表もあり、来年度の新たな仲間がそろいました。一般入試での合格者は、プラス、マイナスイメージ両方において「これが慶應??ここが慶應??」と感じるかもしれませんが、徐々に慣れていってください!

 お会いできるのを楽しみにしています!!

              慶應義塾大学SFC 総合政策学部 尾室 拓史

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