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第59回:環境問題に関して3~割り箸問題2~
(前回の続きです。)
それに対して武田さんは自身のホームページでさらにこう反論しています。
この割り箸の使用量を減らすということはどういう事だろうか?最初から「割り箸の使用量を減らすと環境に良い」と決めてかからないで、「割り箸の使用量を減らすとどうなるか」という事実の確認から始めたい。
日本は森林の多い国で約3分の2が森林である。そしてその森林に45億立方メートルの樹木がある。あまりに多いのでピンとこないが、数字も少しずつわかりやすく行くのでしばらく我慢して欲しい。また「立方メートル」という単位が面倒なので、慣用的にリューベ(R)という呼び名が使われるので、以後は単に1億Rとか1千万Rとか書くことにする。
樹木というのは毎年、成長する。樹木が若いうちは成長も早く、歳を採ってくるとあまり成長しなくなる。人間が利用させていただくまでの樹木の寿命を45年とすると、日本の樹木の生長量は、45億Rを45年で割るから、一年に1億Rなる。
少し少なめという人もいるが、何しろ現在ではほとんど日本の森林は利用されていないので、このぐらいの計算から始めた方がよい。
一年に割り箸250億膳というのはそれに使う樹木の体積にすると割り箸1膳10ccだから、25万Rになる。つまり仮に日本の森林からとれる樹木を使って割り箸を作ると、日本の森林が生長する1億Rのうち、0.25%が割り箸に使われる計算だ。
庭木を育てた人ならすぐ理解できることだが、樹木は生長する。日々、成長し枝を伸ばす。手入れをして切り取った枝葉の量は結構、多いがそれを利用する事もできないので、焼却するしかない。
また本格的な森林では、まず小さい木をびっしり植えて成長するごとに間引いて行かなければ「木材」になるような木はとれない。間伐材などと呼ばれる「使い道のない小さな木」は日本で年間500万Rでる。そのうち200万Rは使っているが、残りの300万Rは捨てている。
捨てている間伐材だけで300万R、これに対して日本人が使う割り箸が25万R.。つまり 「もし、日本人が割り箸を積極的に使ってもらったら、せめて捨てている間伐材の1割は有効に使える」 ということだ。
少し複雑な計算をされましたが、つまりは「もし、日本人が割り箸を積極的に使ってもらったら、せめて捨てている間伐材の1割は有効に使える」ということ。
二つの意見のどちらが正しいのか?ですが、他の資料も見てみると、wikipediaに書いてある通り、経済的な面から割り箸には国産ではなく外国産の木材が使われていたようです。ただ、「森林保護=マイ箸、割り箸追放」という一辺倒な考え方により、武田さんの言うとおり、「もし、日本人が割り箸を積極的に使ってもらったら、せめて捨てている間伐材の1割は有効に使える」のに対して、国産の割り箸への関心はなくなり、むしろ削減の動きが出てきたことも確かだと考えられます。
変化の激しくなったこの世の中で、林業という仕事は100年単位の仕事と言われています。外国の安い木材には、違法なものや、急速な伐採により供給されているものもあると考えられ、将来を見据えると日本の林業を守る必要が今すぐにあると考えられます。割り箸に関しては、京都女子大や吉野で国産の割り箸を売ろうという動きが見られるようにもなりました(詳しくはhttp://ikoma.cocolog-nifty.com/moritoinaka/2008/09/post-9e19.html)。
SFCで森林保護に関わることがしたい!という方は是非、このさらに上をいくアイデア、解決策でトライしていってみてください。
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