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第53回:『やる気』について2

 前にも述べたかもしれないのですが、人間って脳の中に、「側坐核」という『ここが刺激された時やる気が起こる』という部分があって、要は自分を客観的にとらえて、刺激していく作業が、やる気を保つ作業だと、僕はとらえています。

 「側坐核」のことが書いてある「最新脳科学が教える高校生の勉強法」には「とりあえず勉強を始めれば、その部分が刺激され、やる気が回復する」と書かれていますが、とりあえず始めるのが難しいんですよね….

 

でも大丈夫です。経験上、その部分は他にも、「いつもと違う環境にいる時」と「人と接している時」この二つのケースが実行されている場合に刺激されます(あくまでも経験です!)。

 高校の時、家で勉強をしていて、でも途中でやる気がなくなり、「ちょっとだけ」と思ってベッドに横になり、朝になる・・・

 当然思ったように勉強もできなくなり、できた日もなんだか苦しくて・・・・そんな日々が続きました。そんな時、友達が図書館で勉強していると聞き、自分も試しに行ってみたら、やる気の湧くこと湧くこと。特に、近くに好みの子、が座った時には、何時間でも勉強を続けたい気分でした。

 ただ、毎日毎日図書館に通っていても、なんだか飽きてきて、図書館が『家』のようになってしまい、やる気が減ってきた時もあったのですが、そんな時は、別の図書館や喫茶店に場所を変えました。

 その頃が、「やる気は人にもともとあるものではなく、生物学的にコントロールするものなんだな」って気づき始めた時です。図書館でなくても『やる気』が起こる時はあって、それは、友達と家で勉強している時。

 つまり「人と接している」時です。

 つい昨日の話なのですが、メディアセンターでカタカタとインタビュー記事の作成をしていて、急にやる気がなくなってしまって、また何も手につかなくなろうとしていたのですが、偶然近くに9月生の友達がいて、一緒に混ざって作業することで一気にモチベーションがあがりました。

 先程の、図書館での好みの子の話にもつながることなのですが、人の目を意識しなければいけない環境に身をおくと、やる気がでるのだと思います。考えてみればそれもそのはずで、基本的に『他者』がいなければ、基本的に人は家でゴロゴロして、食って、寝てを繰り返せばいいだけの動物で、それ以上の欲は他者との関係において成り立っている、環境の例であてはめると、家ではなく、外の環境の中で成り立っていると言えて、

 やる気=欲を満たそうとする心は、家から外での環境において、他者との関係の中で起こるのでしょう。

 あくまでも、私の経験の話で、家の方が数倍やる気が起こるし、自分独りの方がとても意欲湧く!という人もいると思われます。

 さらに、ここで定義したやる気というのは「毎日コンスタントに業務をこなせるやる気」ですので、

 そもそも「やりたいことがあるのか?」「将来像は見えているか?」ということも、もちろん大切となってきます。達成したいことに対して、その過程、方法が明確に描けているかも重要です。

 ただ、自分でやりたいと思って選んだことなのに、イマイチ最近やる気がない、だとか長続きしない・・・自分ってやっぱり駄目なんだ・・・と思っている人は、決して自分のせいにせず、

 「私の体はもともとそうなっている」

 とわりきって、その体を動かすために、どう刺激をコントロールしていけばいいかを考えてみてはどうでしょうか??

慶応義塾大学SFC 総合政策学部 尾室 拓史

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