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第32回:志望理由書12~表現方法による差別化3~

前回の続きです。

手法3

・「真実を書く」ことからの脱却

  「真実を書く」ことからの脱却と言いましたが、志望理由書を含め出願書類全般にわたって嘘を書いたら絶対にいけません。しかしながら、「100%保障できないが、本当かもしれない大きなこと」や「軽い冗談」ならば書いても大丈夫でしょう。まず、大きなことの方からですが、例えば私の志望理由書の冒頭部分で書いた

私はSFCを必要としている。そしてSFCの一員に許されたならば、SFCを世界で最も注目される学部にしてみせる。
  といったもののことを言います。この部分は面接においても「世界で一番って言うけれども、それは元気がいいだけ?それとも理由があって?」と聞かれました。例えやや実現不可能なことでも、ある程度期待できる理由を述べられるならば、大きな夢を語ることはその人の可能性を通常よりも大きく感じさせることになります。ちなみに私はそれへの答えとして「SFCのように特定の職業に属さず研究を行える機関は素晴らしいと思うし、私が将来外交官となってもSFCとの協力は強めたいと思っている。そういった中でSFCをさらに注目させていきたい」と述べました。その他例を挙げておきます。

・地球温暖化を止めるのは私である。

・私ほどSFCを必要としている人は過去いなかったことを断言する。
  もう一つの「軽い冗談」ですが、例えば

・SFCに本当に入りたいこの気持ちは、一文字一文字志望理由を書くこの手を常にブルブル震えさせる。
  といった、強い気持ちを伝えるためのオーバーな表現とも言えるものです。先ほどの大きなこととの違いはあまりありません。ただ、多用しすぎて面接官にオーバーであったことを見破られることはないようにしましょう。その他の例を挙げておきます。

・SFCの理念に感動し、私は3日間寝ることができなかった。

・そのたった1秒の出来事が、あたかもこれまで生きてきた18年間を超える長さであったかのように感じる。
  以上で表現方法による差別化は終りますが、あらゆるものからの脱却を試みることで、文章の可能性は無限大に広がります。是非是非、自分の経験をフルに生かして文章を豊かにしていってください。また、日頃からこれらのことを意識して文章を書く練習をしてみてください。ただ、しつこく何度も言いますが、表現方法による差別化はあくまでも1~3の差別化を土台とした上でおこなうものです。大して中身はないのに、「奇をてらった文章で合格を勝ち取ろう!」などと考えないでください。

最後に
  差別化された志望理由書を書くための4つの方法を述べましたが、恐らく「今すぐに100%実践」できるものではないと思われます。「2解決案による差別化」や「4表現方法による差別化」をおこなうにはトレーニングが必要となりますし、「1テーマによる差別化」や「3経験による差別化」は長期間にわたった活動や勉強の末達成されるものです。もちろん、今から志望理由書を書かなければならない人もこれを読む前と読む後ではかなり文章やテーマに対する取り組み方が変わったと思われます。けれどもむしろ私はこの志望射理由書全般の記事を通して、これから何年後かに志望理由書を書かなければならない人が、「よい志望理由書を書くには結局『全うなこと』をしなければならないのだ、ということを感じて欲しいと思っています。

慶応義塾大学SFC 総合政策学部 尾室 拓史

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