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第30回:志望理由書10~経験による差別化&表現方法による差別化~

2008年度9月入学用AOに合格された皆さん!本当におめでとうございます。これからは同じSFC生として一緒に頑張りましょう!今回は3経験による差別化からです。

3経験による差別化
  SFCのAO入試で一番大切となってくるのはこの部分です。いくら「これが問題だ」「これがやりたい」などといって言っても、それはたかが「一時的」なもの、嘘の可能性があります。受験生の能力が主に判断されるのは受験生自身の過去の経験です。ただここでいう「過去の経験」とは今までも述べたようにかたちに残っている実績や資格ではなく、「これまでどのような目標をたて、戦略的に動き、またそれによって何を感じ次にどうつなげていったか」というプロセスが大切となってきます。受験生の中には「留学」をうりにして受験する人が多いですが、「留学した」という事実だけでは全く魅力的にはうつりません。本当に大切なのは、その人が「何故留学したか」そして「何を感じ、次にどうつなげていったか」となってきます。

  自らの経験を他の受験生と差別化して書くには、このようにただ~をした、と書くのではなく、「何故やったのか」「何をしたのか」「さらに何を感じ、次にどうつなげたか」これらを具体的に(私はよく“血生臭く”と表現します。)書いていく必要があります。過去の行動のどの部分に注目して書けばいいのかは、面接対策の記事で紹介する「コンピテンシー面接とは?」をご覧になってみてください。


4表現方法による差別化

  差別化法のラストとして紹介するのは、表現方法による差別化です。ただこの「表現方法による差別化」とは中身を引き立てるツールであり、これに依存したところで合格へ近くなることは決してありません。けれども、しっかりと中身が出来上がった志望理由書が完成したならば、後は文学的感性を駆使し文章を豊かにしていくことでより、教授の心を掴む文章を練り上げることが可能となります。

  ちなみに通常のAO対策本、あるいは予備校のマニュアルであれば、「初めに志望理由を短く簡潔に述べてしまう。」「SFCでやりたいことの簡単な明示→きっかけ→SFCでやりたいことやその理由を詳しく→まとめ」といった書き方で書けと指示されています。それはもっともなことであるし、下手に文章に装飾したくないならばそのように書いたほうが分かり易い丁寧な文章がかけるでしょう。しかし、中には「またこの予備校の匂いがぷんぷんする書き方か」と思われる教授もおられるでしょうし、「面倒くさい」とされている入学者選抜の作業の中で、何とか自分の存在を120%届けるためにはやはり“それ以上のこと”が必要となってきます。


  ここではいくつかの手法を紹介しますが、基本的に魅力的な文章を書く作業はあらゆる概念から脱却していく作業であると考えています。通常の概念から離れていることへのギャップに文章を読む人の心は揺さぶられるのでしょう。その法則にのっとって次回からは各手法を説明していきます。



慶応義塾大学SFC 総合政策学部 尾室 拓史

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前回の記事:  →第29回:志望理由書9~解決案による差別化3~
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