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第21回:志望理由書1
自分を最大限にアピールする志望理由書はどう書けばいいのか?SFCが志望理由書に求めるものとは一体何なのか?
SFCが正式に「こうこうこうだ」と示しているわけではありませんので“正解”は教えることができません。けれども、合格者や不合格者の書類を見て、さらに実際に教授へインタビューした私の経験から、可能な限りのことを伝えていこうと思います。ただし私が教えるのは「人に差をつけ受かるための極秘テクニック!」ではありません。「受験生が自分の存在を最大限にアピールできるようになることで、SFC AO入試が最大限に機能していくための情報」です。
しかしながら百聞は一見にしかず、まずは私の志望理由書(総合政策学部2007年度9月入学用AO入試、A方式合格)を掲載します。
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私はSFCを必要としている。そしてSFCの一員に許されたならば、SFCを世界で最も注目される学部にしてみせる。
私が貴学総合政策学部を志望した理由は「日中或いは日韓の歴史認識や国のイメージの差の是正方法」そしてもう一つ「北朝鮮における独裁体制の転換方法」の研究を行い、行く行くは将来“外交のプロ”として日本、世界を今以上に平和に保つための能力を身につけるためである。知識の習得のみならずSFCの独創的かつハイレベルな教授や仲間たちと一緒に研究を進めていけることは私が理想としていた大学の姿以上であった。
教科書問題や靖国問題。最近非常に中国や韓国との軋轢が大きくなってきた。2007年イギリスBBC調査では63%の中国人と58%の韓国人が日本にネガティブな感情を持っている。安倍首相就任から一時落ち着いているようにも思えるが、憲法改正が進んでいく中で再燃しかねない問題である。問題の根本を解決しなければ日中及び日韓の完全なる信頼関係は永遠に築くことはできない。その状況を打開するため「歴史認識や国のイメージの差の是正方法の研究」を取り組みたいことの一つに挙げた。
是正方法において一つ提案したいことがある。それは「日中、日韓同時放送の討論番組」である。問題が平行線を歩み続ける理由の一つに、統一された事実にもとづいて議論がなされていない、言うなれば中国、韓国両政府が政治的な意図により自国民に真実を教えていないことがあると思う。例えば一冊の国定教科書による歪んだ歴史教育。中国及び韓国の教科書を検証すると自らの侵略を正当化し、また反日感情を過度に植え付けるものであることが分かる。私がよく閲覧する、日韓意見交流のインターネットサイenjoykoreaでも少数ではあるが自国の歴史等に疑いをもつ韓国人がいる。そこで同時放送の討論番組を実施すれば、リアルタイムであるため事実の歪曲が通用せず、また直接広い国民に影響を与えられるため、統一された事実が共有されていくのではないか。今でも時々、中国や韓国の政治家が日本の討論番組に出演したり、実際に同時放送の討論がおこなわれていたりもするが、もっと定期的かつ長期的に行う必要がある。またそれは単に政治家対政治家ではなく、実際に教育を受けたばかりの大学生など一般の人々を含めた討論会であれば、より鮮明にお互いの国の現状が分かるはずである。国は違っても正義や合理性は共通しているはずのものであるから、討論を通して歴史における真実やお互いの正しい国の姿を認識し合えることが期待できる。
「北朝鮮における独裁体制の転換方法」については学習計画書の中でも論じているが、文化交流等を建前として北朝鮮国民全体へ世界の正しい現状を認識してもらうことが主な手段となると思う。「他国のことは難しい」、という人もいるかもしれないが、独裁国家という統治下のもと苦しんでいる同じ人間が存在する限り、私は放っておくことができない。主に拉致問題への対策を日本政府は行っているが、北朝鮮国内で苦しんでいる人々の救済も視野に入れるべきであり、独裁体制の転換を図ったほうが拉致問題解決への近道でもなかろうか。
地球温暖化や資源の枯渇が進む今、世界的に人間の生活や生命が危機に晒される可能性が大きい。危機に瀕した人間や国の行動は一応の平和が続く現在にとっては異常な形で現れるかもしれない。そのような時、身近な隣国と国民レベルの信頼関係が築かれていなければ、協力して問題へ対処していくことが出来ないどころか、敵対関係にだって陥るかもしれない。また北朝鮮の核も一層の脅威となるに違いない。私は今、焦りを感じている。
少し持論を展開したが、自分の意見は主に日本のメディアを通した経験の浅い、そしてまだまだ実現不可能な段階なものであるに違いない。他学部設置科目が履修可能であることを利用して、政治以外に社会心理や宗教などの文化について学び、生身の人間一人一人から推測される新たな社会問題の発見及びその解決方法を見つける能力を養い、さらにSFCの教授や仲間との研究、大学の外の世界においても様々な人々と意見を交わすことを通して、より現実味を帯びた計画を練っていきたい。さらに語学においては、今持つ英語力を一年以内にはTOEIC900点、三年以内に同時通訳可能のレベルとし、必要に応じて第三言語も学びたい。また留学制度等を利用して実際に中・韓・朝やその他英語圏の国々へも行き、現地の方々とも高いレベルでの交流を深めたい。
私は問題解決に向けて頑張ることだけで終わるのは嫌である。目的達成のための明確なヴィジョンを描き、そして実際に達成することで初めて満足する。そのためのスキルを身につけるためにはSFCが最適な場所であると判断した。よって私は貴学総合政策学部を志望する。
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