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第21回:牛乳強化週間

 遠征で指を脱臼したり、日々の練習で捻挫や突き指が絶えないのは、カルシウムが不足しているからだよ、と僕の骨が呟いたから一週間に8本(リットル)の牛乳を飲んだ。すると今度は大腸さんが、もっと食物繊維が無いとウンチは固めてあげられないよ、と言うので野菜をたくさん食べる。柔道家として、体が資本の我々は体と常に会話している。

 突然だが、金曜日6月11日に祖母が逝ってしまった。俺が韓国に行った日、6月1日時点で余命1・2日との宣告を受けたのにもかかわらず、驚異の体力で、その日まで頑張った。僕自身はだいぶ前から覚悟はできていた。と言うより、覚悟できていたつもりだった。でも、いざこうして 「 もう会えない 」 とか 「 もうしゃべれない 」 とか思ってもピンとこない。実感がない。珍しく人生とか、死とかを考えた。これから自分に正直に、周りに優しく、家族を大切に頑張っていこうと素直に思った。

 お経を読んでくれた若いお坊さんの話によると、祖母はこれから49日間は俺らの傍にフヨフヨといるらしい。その間、7日おきに7回の裁判がある。それによって今後や来世が決まるんだって。何なら弁護人として俺がそっちに行ってもいい。「 いえ、閻魔様、被告人は、トランプや水遊びや、動物が大好きな、どこまでも愉快なばあちゃんでした 」 とかさ。そんなこんなで、全日本学生も東京ジュニアも韓国ジュニアもきっと俺の近くで見守ってくれているはずなのだ。こりゃやっぱり勝つしかないよね。

慶應義塾大学 総合政策学部 藤井 岳

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