洋々 - 大学別キャンパスライフ - 夢の途中~慶應柔道部物語

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第89回:6分の1

   先週日曜日16日、半年に一度行われる講道館紅白戦なるものがあった。これは初段から三段までの選手たちが、昇段を目的として集う大会だ。まずは集まった数百人の人間を、だいたい実力を均一に4つのグループ ( 試合場 ) に分割し、更にそれを紅組と白組に分け、だいたい50人対50人くらいで勝ち抜き戦を戦う。この勝ち抜き戦で5人以上抜き、5つ以上の一本を取れば即日昇段が出来る。この紅白戦に僕は今回、三段で挑戦して6つの一本を取り、いきなり四段に上がってしまった。正直な話、競技スポーツとして柔道をやっている分には、素人が思っているほど 「 段位 」 って実力に関係ない。だから四段に上がった所で何かが変わるわけではないんだけど、とりあえず 「 ラッキー 」 って嬉しかったし、試合としてしっかり勝てたことで少しだけ自信も付いた気がする。試合続きの6週間、まずは一週目を好スタートで切ることができて悪くない。今週末は日体大との練習試合 ( と、神奈川学生と港区大会の応援 )。 ペースを変えないで集中していきたい。

   昨日19日は明治大学に出稽古させてもらった。前日、朝飛先生に
「 明日はどこに行こうか ?」
と聞かれ
「 正直怖いけど、もうやっぱり、明治大とか国士舘大とかに行かせてもらうべきですね。」
と答えた。

   アウェーの強い大学に出稽古に行くのは本当に怖いものだ。全日本合宿とは違う。それぞれの学校によって雰囲気やスタイルが全然違うし、どんな練習なのかも皆目分からない。行ってしまえば、練習が終わってしまえば、行って良かったなと思うのだけど、やっぱりキツいのだ。

   今日は心身ともにへとへとで、体が、あちこちがギシギシ痛いよ、と泣き言を言う。心も、怖かったよ~、と言う。けど朝飛先生が 「 良い練習だった 」 って言ってたし、実際に経験値も溜まったし、きっとまた近いうちに行くと思うよ、と僕は言う。強くなるのは楽じゃないね、と体と心が言う。まったくだ、と僕は同意する。



更新:2011-10-22
慶應義塾大学 総合政策学部 藤井 岳

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