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第106回:マーケティング戦略(その2)

今回は、「マーケティングコンセプト」について。

マーケティングには大きく3つのコンセプトがある。組織の目的は、顧客ニーズを満足させること。顧客ニーズ満足のためには、組織全体を通じて、統合され、よくコーディネートされた努力が必要。そして組織は、長いスパンで見た成功を目指すべき、というもの。

マーケティングの領域を考える際、よく「4P」という表現が用いられる。「プロダクト(Product)」「価格(Price)」「コミュニケーション(Communication/Promotion)」そして「流通(Distribution/Place)」だ。

たとえばプロダクトに関しては、品質、デザイン、ブランド、パッケージなどを考慮しなければならない。流通ではチャネルのタイプ、管理、流通量、配送輸送手段などを決める必要がある。

それらを踏まえ、戦略計画を立てる。組織の成長戦略としては「市場浸透戦略」「市場拡大戦略」「製品拡大戦略」「多様化戦略」などがある。これらは市場とプロダクトについて、既存のものを用いるか、新たに開拓するかの組み合わせによって分類される。同じプロダクトを新しい市場に投入して行くのが「市場拡大戦略」であり、新しいプロダクトを新しい市場に投入するのが「多様化戦略」だ。

具体的な例として、授業では「Zenga Fashions」が取り挙げられた。創立85年のイタリア洋服ブランドで、クラシックなデザイン、細部へのこだわりなど、「ニッチ戦略」を取った。結果、5億ドル以上の売り上げを誇る、ヨーロッパで最も成長の早いファッション企業となった。その裏には、洋服に関わるものすべてを自社生産し、また自社ショップを攻撃的に世界展開、顧客の購買履歴も管理するなど、緻密なマーケティング戦略が存在したのである。

慶應義塾大学 環境情報学部 水谷 晃毅 

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